こんにちは、garesuです。
前回は、日本の食卓に欠かせない「漬物」をのぞいてみました。
ぬか漬け、たくあん、梅干し。
私たちにとって当たり前の存在ですが──
実はこれ、世界でも同じなんです。
寒い国でも、暑い国でも、
人は昔から「食べものを漬けて」暮らしてきました。
保存のため。
おいしくするため。
そして、体を整えるために。
今日は少し視点を広げて、
世界の食卓をそっとのぞく旅へ出かけてみましょう。
世界でも、みんな漬けてる。
韓国|キムチ文化
韓国の食卓に欠かせない存在といえば、キムチ。
地域や家庭によって味が違い、
「家の数だけキムチがある」と言われるほど、生活に根づいた食文化です。
冬に大量のキムチを仕込む「キムジャン」という習慣もあり、
発酵は特別なものではなく、日常そのもの。
実は私も、一度キムチ作りに挑戦したことがあります。
材料を調べて、できるだけ質の良いものをそろえて。
「少し食べやすくなるかな」と思い、味噌を加えてみたりもしました。
でも出来上がったのは、どこか物足りない味。
分量を変えてみても、
あの奥行きのある旨みにはなかなか近づきませんでした。
やっぱり本場の味はすごいな、と実感。
今では無理に再現しようとせず、
プロが作ったキムチや、韓国人の友人が作ってくれるものをありがたくいただいています。
聞くと、イカを入れることもあるそうで、
手間のかかり方を知るほどに、「食文化」そのものを味わっている気がします。
世界のどこでも、家庭の数だけ「正解の味」があるのかもしれません。

中国|旨みを育てる保存食「ザーサイ」と「メンマ」
中国にも、長い保存食の文化があります。
ザーサイはからし菜を塩漬けにして熟成させたもの。
メンマは発酵させたタケノコから作られています。

どちらも主役ではないけれど、
食卓にあると不思議と安心する存在。
屋台や食堂で小皿に添えられている姿を想像すると、
遠い国なのに、どこか日本のお漬物と重なって見えてきます。
ごはんのそばに、そっと寄り添う発酵食品。
この距離感は、世界共通なのかもしれませんね。
ヨーロッパ|食卓を彩る「ピクルス」
ヨーロッパでは、野菜を酢に漬けたピクルスが親しまれています。
肉料理の付け合わせとして添えられたり、
瓶に入れて保存されたり。
冷蔵庫に並ぶ色とりどりのピクルスを見ると、
少しだけ海外のキッチンをのぞいているような気分になります。
実は私の冷蔵庫にも、手作りのピクルスの瓶があります。
野菜を切って、漬けて、待つだけ。
シンプルなのに、食卓が少し整う感じが好きです。
国が違っても、
「保存しながらおいしく食べる」という考え方は同じなんですね。

ドイツ|キャベツが生まれ変わる「ザワークラウト」
ザワークラウトは、キャベツを塩で発酵させて作るドイツの伝統食。
乳酸菌の働きによって自然な酸味が生まれ、
ソーセージなどの肉料理と一緒に食べられています。
材料はとてもシンプルなのに、
時間をかけることでまったく別の食べものへと変わる。
これは、ぬか漬けや浅漬けにも通じる発酵の不思議です。
遠く離れた国でも、
同じ微生物の力を借りていると思うと、少し面白く感じませんか?

いかがでしたか?
世界を見て気づいたのは――
みんな、漬けながら暮らしているということでした。
韓国でも、中国でも、ヨーロッパでも。
気候も文化も違うのに、
人はみんな食べものを「漬けて」きました。
長く保存するため。
おいしく食べるため。
そして、体を整えるために。
発酵は特別な健康法ではなく、
暮らしの中で自然に受け継がれてきた知恵。
日本の漬物も、世界の漬物も、
きっと同じ場所につながっています。
今日の食卓にある小さな一品も、
遠い国の誰かの食卓と、静かにつながっているのかもしれませんね。

👇日本の漬物文化についてはこちらの記事でどうぞ

