こんにちは、garesuです。
漬物って、発酵食品なの?
実は、はっきり答えにくいんです。
お酢で漬けるものもあれば、
乳酸菌が働くものもある。
でも共通しているのは、
「暮らしの知恵」だということ。
今日は、日本の発酵漬物を
少しだけ深く、そしてやさしく見ていきます。

🥬 糠漬け|日本人の知恵がつまった家庭の味
米ぬかに棲みつく乳酸菌の力で
野菜を発酵させる、日本ならではの保存食。
きゅうりやなすを漬けるだけなのに、
味わいはとても奥深い。
ぬか床は「生きもの」。
毎日かき混ぜると、
少しずつ表情が変わります。
私はぬか床を作っていますが、
実は思っているより簡単。
材料をそろえ、混ぜて、育てる。
“難しそう”は思い込みでした。
冷蔵庫を開けて、
ぬか床を混ぜるあの時間が、
ちょっと好きなんです。

ぬか床に入れる唐辛子には風味づけのほかに防腐作用もあります。私はうま味を出すために昆布を入れたり、干し椎茸を入れたりしています。
🌾 三五八漬け|塩麹のルーツともいわれる漬け床
米麹・塩・米を
3:5:8で混ぜた発酵床。
まろやかな甘みと旨みがあり、
野菜だけでなく魚や肉にも使われます。
塩麹が広まる前からあった
東北地方の知恵。
“昔からあるもの”は、
やっぱり理にかなっていますね。

米麹に含まれる食物繊維やオリゴ糖は、腸内環境を良好な状態に整えてくれます。また、ビタミンB群を豊富に含んでいるので、疲労回復にも効果的です。
🥕 べったら漬け|やさしい甘さの冬の味
大根のみずみずしさと、
米麹のやわらかな甘み。
発酵の酸味というより、
“やさしさ”を感じる漬物です。
食卓にあると、
ほっとする存在。

ダイコンの漬物に沢庵漬けがあります。違いは、べったら漬けは大根を干さずに漬け込むことです。
厚めに切ると大根の食感をより楽しむことができますよ。
🥬 野沢菜漬け|長野の食卓から全国へ
野沢菜漬けは長野県の野沢温泉村が発祥の漬物。
シャキシャキ食感とほどよい酸味。
ごはんがすすむ代表格です。
地域で受け継がれる発酵文化は、
その土地の気候とともに育ちます。

私は、葉の部分を広げておにぎりを包んで食べるのが大好き❤️です。
🌱 すぐき漬け|京都の冬の発酵
京都で冬の寒い時期につくられる漬物です。
上賀茂地区を中心とした地域で収穫される「酸茎菜(すぐきな)」というカブの一種を塩だけで漬けたものです。
自然乳酸発酵による、
爽やかな酸味。
京都で大切に受け継がれてきた、冬の味です。
発酵は、季節とも深くつながっています。

すぐき漬けにはラブレ菌という植物性乳酸菌が含まれています。
ラブレ菌は生きたまま腸に届きやすく、腸内環境の改善や免疫機能の向上に効果があります。
👇「腸活については別記事でも解説しています」

🍆 しば漬け|美しい赤紫色は乳酸発酵の色
京都の大原に古くから伝わる夏の漬物で京都の三大漬物の一つです。
しば漬けは、ナスなど夏野菜と赤紫蘇を刻んで塩だけで漬け込んだものです。
赤紫色の秘密は、
乳酸発酵。
見た目も楽しめる発酵食品です。
お弁当に入ると、
一気に華やぎますね。
🌶 わさび漬け|ツーンとくる刺激
静岡県の名産品として知られるわさび漬け。
みじん切りにしたわさびの根と茎を塩漬けした後、酒粕に漬け込んで調味料と混ぜてつくります。
酒粕に漬けることで、
辛さの中にまろやかさが生まれます。
少量でも満足感がある、
大人の味です。
🧄 らっきょう漬け|少し手間、でも愛おしい
私は毎年、泥付きらっきょうを選びます。
ひとつひとつ手洗いして、
根を切り、皮をむき、
さっと熱湯にくぐらせて殺菌。
それから甘酢を作って、瓶へ。
キッチンに広がるあの香りが、毎年の恒例行事です。
正直、少し手間はかかります。
でも、
あの甘酢の香りが広がる瞬間。
「今年もできた」と
小さな達成感があります。
カレーの日が、少し楽しみになるんです。

甘酢は好きな味にするため手作りです。甘めが好きです。
甘酢漬けのほかに、醤油漬け、紫蘇漬け、はちみつ漬けなどのつけ方もあります。
らっきょう特有の匂いはタマネギ、ニンニクにも含まれる硫化アリルです。
硫化アリルはビタミンB1の吸収を促進し、疲労回復に効果があるとされています。
🔥 いぶりがっこ|囲炉裏から生まれた燻しの香り
秋田県横手市が本場の漬物です。
燻製した大根を糠漬けにしたものです。
秋田の方言で漬物のことを「がっこ」といい、いぶりがっこは「燻した漬物」という意味です。
香ばしさと発酵の旨み。
保存の知恵が、
ここにもあります。

昔、冬の間は天日干しができない大根を囲炉裏の上に吊るして乾かしたのがはじまりと言われています。
燻煙の香ばしさと米糠の甘み。ほどよく水分が抜けたことによる歯ざわりも魅力です。

いかがでしたか?
漬物は、特別な健康食ではありません。
でも、
毎日のごはんの横にある
小さな発酵。
手間をかける日もあれば、
買ってくる日もある。
それでいい。
発酵は、特別なものではなくて、
今日の食卓の、すぐ隣にあります。
