【いつまでも若々しくいるために】

身体

こんにちは、garesuです。

年齢に関係なく、自分らしく健康であるために。
いつまでも若々しくいるために…
日々の生活の中で、ほんの少し意識を変えるだけで、体も心も見違えるように変わっていきます。
バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠、そして何より笑顔を忘れないこと。
こうした基本的な習慣の積み重ねが、年齢を超えた美しさや健やかさにつながります。

近年の研究では、「腸内環境」が私たちの健康と密接に関係していることが明らかになっています。
特に注目されているのが、腸内細菌のバランスと肥満の関係です。

腸内細菌のバランスと肥満

肥満は、高血圧・糖尿病・脂質異常症(高脂血症)・心疾患・脳卒中など、さまざまな生活習慣病の引き金となるだけでなく、関節への負担や睡眠障害、さらにはがんのリスクを高めることも報告されています。

肥満

いつまでも若々しくいたいけれど‥‥肥満になると体型が変化して見た目の若々しさが損なわれます。
先ほどお伝えした生活習慣病を引き起こす原因にもなります。
特に、内臓脂肪型肥満は糖尿病、高血圧、動脈硬化といった生活習慣病の高めるほかに、寝ている間に突然死に至ることもある睡眠時無呼吸症候群にも関連しているといわれます。
ほかに、体重が重いと膝や股関節のも負担がかかるため、関節痛や骨折の原因にもなります。

内臓脂肪型肥満:肥満のタイプの一つで、内臓のまわりに脂肪が多く蓄積している状態。リンゴ型肥満とよばれます。比較的、男性に多く見られます。

また、体だけでなく心にも影響を与え、自己肯定感の低下やストレス過多など、精神面での不調を招くこともあります。
つまり、肥満は見た目の問題ではなく、体と心の健康を脅かす重要な要因なのです。
大切なのは、腸内環境の改善や、栄養バランスのとれた食生活、継続できる運動習慣を取り入れることです。

加齢による体重増加

年齢を重ねると、「若いころと同じ生活をしているのに太りやすくなった」と感じる方は少なくありません。
これは、基礎代謝の低下やホルモンバランスの変化によって、体が脂肪をため込みやすくなるためです。

基礎代謝:呼吸や心拍など最低限の生命活動を維持するために必要なエネルギーのこと。日常生活や運動で消費するエネルギーは生活活動代謝といいます。

一般的な活動量の成人の場合基礎代謝は1日のエネルギー消費量の約60〜70%を占めていますが、年齢とともに少しずつ低下していきます。
そのため歳をとると、食事や運動量が以前と同じでも肥満になりやすくなるのです。
肥満を解消するために、食事の内容や量を調節することは効果的ですが過度なカロリー計算や、栄養素が極端に偏るようなダイエットは禁物です。
基礎代謝量は筋肉の量に比例するため、体重とともに筋肉量が減るとますます太りやすい身体になってしまうのです。
筋肉量を減らさないためには、タンパク質をしっかり摂る必要があります。
例として、脂肪分を多く含む肉の代わりに、納豆や豆腐など大豆製品を食べるようにすれば、脂肪摂取を抑えつつタンパク質を補うことができます。

肥満を防ぐカギは「腸内細菌」

私たちの腸には、約100兆個もの腸内細菌がすみついており、その種類やバランスが体型や体重に深く関わっていることが近年の研究で明らかになってきました。

微生物学者ジェフリー・ゴードン博士らは、太ったマウスの腸にフェルミクテス門(もん)の細菌が多く、バクテロイデス門の細菌が少ないのに対し、痩せたマウスの腸では反対にバクテロイデス門の細菌が多く、フェルミクテス門の最近が少ないことが分かったのです。

一般的に、フィルミクテス門とバクテロイデス門の細菌はどちらも日和見菌として位置付けられています。

その後、ゴードン博士らは無菌状態のマウスに、太った人と痩せた人の腸内フローラを移植する実験を行いました。
すると、同じエサを食べていたにも関わらず太った人の腸内フローラを移植したマウスの方が体脂肪が増えやすい傾向が見られました。

ゴードン博士らの実験結果にはバクテロイデス門の細菌が食物を分解するときに生み出す短鎖脂肪酸が関係しているといわれています。

短鎖脂肪酸:腸内の善玉菌が、食物繊維やオリゴ糖をエサにして発酵させることで作り出す、体に良い脂肪酸のこと。(酢酸・プロピオン酸・酪酸)

肥満とは、体内の脂肪細胞が血管中を流れる脂肪を取り込んで巨大化することで起こります。
血液にのって全身に届けられた短鎖脂肪酸は、脂肪の取り込みを抑えるよう脂肪細胞にはたらきかけます
さらに短鎖脂肪酸には、筋肉などに作用して脂肪やブドウ糖の代謝を促進するはたらきもあります。
腸内のいるバクテロイデス門の細菌は、短鎖脂肪酸をつくることで細胞内に脂肪が蓄積するのを防ぎながら脂肪や糖を燃焼させる役割を担っているのです。

細菌のバランス

私たちの腸内には、数百種類・数十兆個以上の細菌が棲みついています。
これらは総称して「腸内フローラ」と呼ばれ、善玉菌・悪玉菌・日和見菌の3つのグループがバランスを保つことで、健康が維持されています。

しかし、ストレス・加齢・偏った食生活などが原因でこのバランスが崩れると、腸内に悪玉菌が増え、便秘・肥満・肌荒れ・免疫力低下といった不調が現れることも。

注目することは、「善玉菌を増やし、短鎖脂肪酸を多く産生できる環境を整えること」です。
これにより、腸の働きが活発になり、肥満の予防や代謝の改善、さらにはメンタル面の安定にもつながります。

つまり―腸内細菌の“バランス”こそが、健康的で若々しい体をつくるカギなのです。

毎日の食事に発酵食品や食物繊維を加えるだけで、このバランスを良い方向に導くことができますよ。

いかがでしたか?

みなさまと同じで私も、いつまでも若々しくいたと思っています。
腸内環境は、私たちの健康や美しさ、そして心のバランスにも大きく影響しています。
細菌のバランスを整えることは、特別なことではなく、毎日の小さな習慣の積み重ねで実現できます。

今日からできることを少しずつ取り入れて、内側から若々しく、健やかな毎日を手に入れてみませんか?

参考文献
「発酵食品ソムリエ講座テキスト1 伝統的な和食と日本の発酵文化」 U-CAN
「発酵食品ソムリエ講座テキスト2 世界にひろがる発酵食品と健康」 U-CAN
 

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